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まさにその提案を受け入れた、私の母の経緯からNO!

2017年3月23日

今回は「まさにその提案を受け入れた、私の母の経緯からNO!」というタイトルで、両親または義理の両親から家を建ててあげるから一緒に住もうと言われたらどうするか?について教えてもらいました。



私の両親について

現在35歳の女性、兼業主婦です。

小さい子どもの育児に励む他、在宅でのライター業に携わっています。

私の母は小学校の教師でしたが、新卒で採用されてすぐに職場恋愛で父と結婚し、やめてしまいました。

すぐに生まれたのが長女の私です。

当時24歳と若かった彼女は、数歳年上の父に言われるがまま、それまで二人で暮らしていた小さなアパートを引き払い、夫の実家の隣に引っ越して住み始めました。

結婚直後に夫の両親、つまり私の祖父母にあたる人たちが、「広い敷地内にもう一軒家を建ててあげるから、一緒に住みましょう」と提案し、若い夫婦はそれに飛びついた、という形です。

現在のように二世帯住宅を作るという概念はほとんどありませんでしたし、実際に割と庭に余裕があったので、どうせならもう一軒家を新築して、となるのは自然でした。

若かった母は専業主婦生活を十分に楽しんだ結果…

こうして、わずかな距離を隔てて義理実家と隣接する住まいにうつった私の母。

私が小さかった頃は、目と鼻の先にいる義母に私を預け、自分は遊びに行くこともできるという利便性だけを享受していました。

しかも、それまでに払っていた家賃の負担から解放されたため、父の薄給だけでも十分に生活は成り立っていたのです。

義実家からは頻繁におすそわけが回って来るし、若い母は専業主婦生活を十分に謳歌しました。

ところが、私と弟たちが大きくなってくると、子ども達の将来のために何一つ資金をきちんと用意してこなかったつけが回ってきました。

36歳を越えて働きに出ても、ブランクの大きさから母は劣等感に押しつぶされ、そういったコンプレックスがすべて子どもたちに押し付けられました。

父は相変わらずの仕事人間で相談もできません。

また、家にも修繕が必要になってきましたが、その頃は義両親との関係がややドライになっていたので、自分たちで費用を捻出するしかありませんでした。

自分の家は他人の力で建てるものではない

我々子どもたちは、塾や習い事もさせてもらえない、お小遣いもなし、いつも貧乏そうな姿でいては周囲にいじめられる…という辛い体験をしました。

最後に母は、痴呆をわずらい始めた義母の自宅介護と仕事の両立に疲れ果てて、自身も入院することになってしまったくらいです。

こういった不健康な実家をようやく脱出できてほっとしている私ですが、主婦としての母の姿を鑑みるに、そもそも隣接住居での、ほぼ二世帯暮らしを受け入れてしまったこと、さらにそれを謳歌しすぎてその後の変化に対応できなかったことが敗因ではないかと思います。

幸運にも、私自身は義理実家とは程よい距離を置けていますが、もし近い将来にこのような提案を義理実家・あるいは実家から受けたとしても、即断でNO、とお断りすると思います。

親と言えど、自分の家は他人の力で建てるものではないと思います。


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