写真出典：多目的トイレマップ

東京23区で、いちばん面積が小さい台東区です。

台東区といえば東京の下町として親しまれ、風情と人情味がある地域、そして東京の観光スポットとして一番の知名度をほこる浅草があります。

 
その他にも上野動物園、お花見で有名な上野恩賜(うえのおんし)公園、上野アメヤ横丁があります。

台東区は東京23区の中で一番面積が小さいですが、上野公園や浅草など観光スポットが多いので、住むエリアというのは他の区より限られてしまいます。それでも、東京23区の中では人口が3番目に少ない約19万なので、区の広さや住めるエリア考慮すれば意外と多いといえますね。

 
台東区は犯罪発生率が高いのですが、その理由はまず、小さい区の面積に対して大きな上野という繁華街があるためです。また台東区は、ほかの区に比べてずっとその地域に住んでいる人が多く、いわゆる江戸っ子が多いため少々、喧嘩っ早いところに原因があるかもしれません。笑

それでも江戸っ子は人情味に溢れ正義感が強いので、ご近所さん同士の交流も活発で、住んでいて楽しいという声をよく聞きます。東京23区の他の区ではどうしても知らない人には関わらないという風潮が強く、ご近所さん同士の交流が少ない東京の生活スタイルに寂しさを感じる人も多いようです。

 

昔ならがの住民同士の交流が文化として根付いている街、台東区。面積は小さいですが東京23区のなかでは個性的な街であることは間違いありません。

そんな台東区を調べてみました。

台東区の犯罪発生率と交通人身事故発生率

刑法犯発生件数(平成26年)：4,357件
犯罪発生率：2.3％
出典：「警視庁」自治体別刑法犯発生件数を基に作成
住民44人に1人が被害に遭う計算となります。
 
交通人身事故(平成27年)：741件
交通人身事故発生率：0.39％
出典：「警視庁」区市町村別交通人身事故発生状況を基に作成
住民256人に1人が事故に遭う計算となります。
 

台東区は犯罪発生件数は少なくも多くもありませんが、台東区の人口で犯罪件数を割った犯罪発生率でみると高い数値となります。これは台東区に上野や浅草といった繁華街・観光スポットがあり多くの人が訪れるためです。新宿、渋谷、池袋、六本木などを抱える、ほかの区も台東区同様に犯罪発生率は高くなっています。

近年、台東区内で起きた事件

「現金強盗事件」

事件発生日時：2015年10月

事件概要：息子を装った人物からの電話を信じて福島県から東京に現金を持ってきた女性が案内役と名乗る男に現金730万円を奪われました。

 

典型的なオレオレ詐欺ですね。被害者女性は福島から東京に行き、息子に会わせるという案内役の男と行動していたそうす。しかしいつまでもたっても息子に会わせる気配が無いことを不審に思った女性が「オレオレ詐欺じゃないの？」と聞いたところ、女性を付き飛ばしバッグを奪って逃げたそうです。

たまたま事件が台東区内でおきてしまいましたが、オレオレ詐欺は全国各地で手口が巧妙になりながら発生し続けています。みなさんも気を付けましょう。

台東区の人口密度

次に台東区の人口密度を見てみましょう。

人口：189,795人
区の面積：10.11平方キロメートル
人口密度(1平方キロメートルあたり)：約18,829人
出典：「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」を基に作成
 
ちなみにディズニーランドとディズニシーの2つを合わせた面積が、およそ1平方キロメートルなので台東区の人口密度は夢の国2つに約18,829人いる状態です。

台東区の子どもの割合と高齢者の割合

15歳未満の割合：8.72％
台東区を東京23区の中で15歳未満の割合が多い、少ないの2つで分けた場合、15歳未満の割合が少ないほうに入ります。

65歳以上の割合：23.57％
台東区を東京23区の中で65歳以上の割合が多い、少ないの2つで分けた場合、65歳以上の割合が多いほうに入ります。

 
出典：「政府統計の総合窓口」2010年国勢調査を基に作成

台東区は15歳未満の割合が少なく65歳以上の割合が多いのですが、65歳以上の割合は東京23区の中で2番目に高い値となっています。65歳以上の割合、23.57％というのは台東区民、およそ4人に1人が65歳以上となる計算になります。

さらに台東区内には東京でも有名な日雇い労働者が集まる地域があります。その地域で日々生活をしている多くの人は特定の住居をもたない人が多く、行政が把握できない数を入れるともっと65歳以上の割合が高くなるはずです。

台東区にある主要な駅

台東区には東京の北の玄関口といわれる上野駅。そして東京で一番の知名度をほこる観光スポット、浅草があります。台東区は東京23区のなかでいちばん面積が小さいですが東京駅にも近く、他にも地下鉄の駅はありますが、やはり知名度が高いのはJR上野駅と地下鉄の浅草駅、この2駅ですね。
 
主要な駅
JR：上野駅
東京メトロ、都営地下鉄：浅草駅

まとめ

台東区は犯罪発生率は確かに高いですが、大きな繁華街をかかえる他の区と比べるとそれほどではありません。

さらに観光地として多くの人でにぎわう浅草があることで交通事故も発生しやすくなってしまいます。

そのため台東区は残念ながらあまり良い印象をもっていないかたも多いのですが、それはハッキリいって誤解です。

大きな繁華街、有名な観光スポットがある地域はどこも犯罪発生率、交通事故発生率が高くなるのです。

なにも台東区だけに限ったことではありません。

 

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