今回は「注文住宅は打ち合わせが多いが自分好みにできるので愛着が湧く」というタイトルで、注文住宅を購入して良かった点と悪かった点について教えてもらいました。
注文住宅は建物自体のコンセプトから自分で決められる!
自営業の38歳、女性です。
1年半前に大手住宅メーカーで注文住宅を購入しました。
注文住宅の購入に際し、まず最初に感じたのは、この上ないワクワク感です。
住宅の購入を検討し始めた頃、夫と初めて住宅展示場を訪れ、あらゆる贅を尽くしたモデルハウスを十軒以上見て回るうちにどんどん夢が広がっていきました。
30歳を過ぎてもこんなにワクワクすることがあるんだ!と自分でも驚いたほどです。
夫はアーリーアメリカンスタイルが好きだったのですが、建売住宅だとそのような特徴的なデザインの家はほとんどありませんでした。
建物自体のコンセプトから自分で決められるというのが、注文住宅にして一番良かったと思うことです。
間取りについても、「なるべく家事は楽をしたい!」と考え、洗濯機と物干し場を同じフロアにするなど動線をなるべく短くする構造にしました。
また、常々「浴室の折れ戸って、掃除が面倒だなぁ」と思っていたので、浴室のドアは折れ戸ではないものにしました。
キッチンの換気扇も、ちょっと値段は高かったのですが、フードが簡単に取り外せて掃除が楽なものを選びました。
自分のライフスタイルやこだわりに合わせて細かい部分までカスタマイズできるというのも、注文住宅にして良かったと思うことです。
そのおかげで、掃除が苦手な私でもまずまずキレイな家をキープできています。
注文住宅は打ち合わせがとても多い…
ただ、ここに至るまでは結構大変な思いもしました。
何と言っても、打ち合わせがとっても多いことです。
約1年間、ほぼ毎週打ち合わせでした。
1回の打ち合わせはだいたい2時間。
長い時だと4時間に及ぶこともありました。
最初は営業担当の方と建築士の方とで全体の構造や価格を決めていくのですが、このプロセスが最もしんどかったです。
それまでに住宅展示場を巡って膨らませてきた夢を諦めていく作業でした。
ロフトや飾り階段を見て、「こんなのが家にあったらなぁ」と期待に胸を膨らませていたのですが、莫大な価格となってしまい泣く泣く諦めました。
この時期の打ち合わせは、夢の世界から現実に引き戻される時間でした。
何から何まで自分たちが決めなければいけないのが注文住宅
打ち合わせでは「そんなことまで私たちが決めるの!?」と驚くことばかりで、毎週のように様々な選択を迫られました。
注文住宅を購入するにあたり最も必要なものは“決断力”だということがわかりました。
コンセントの位置に始まり、照明の位置、スイッチの位置、ドアの開く向き、ドアの色、取っ手の色、床の素材、キッチンのメーカー、お風呂のメーカー…。
「トイレの便器の色は、ベージュ・ホワイト・アイボリーのどれにしますか?」と聞かれ、実物を見ても色の違いがよくわからず、毎回打ち合わせの後は魂が吸い取られたような疲労感でした。
あまりに決めることが多過ぎて集中力が途切れ、「誰かが適当に決めてくれないかなぁ」などと思ってしまったこともあります。
そんな時、「建売にすれば良かった」と思ってしまうこともありました。
時間をかけた甲斐あってデザインや間取りに満足!
打ち合わせの時間が楽しくなってきたのは、壁紙やカーテン、照明器具を選ぶプロセスに入った頃です。
壁紙はダイレクトに部屋のイメージが湧くので、電話帳の何倍もの厚さのサンプル集を見せてもらううちに、初期の頃のようなワクワク感が蘇りました。
結果的には、注文住宅にして良かったと思っています。
実際に住んでみてつくづくそう思いました。
時間をかけた甲斐あってデザインや間取りにも満足していますし、とても生活しやすいと感じています。
毎日長い時間を過ごす家が自分好みになっているというのはとても幸せなことですし、打ち合わせが大変だっただけに、出来上がった家には並々ならぬ愛着があります。
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